2015/08/06


カウニステのデザイン 北欧テキスタイルブランドの新しいかたち

カウニステのこと知らなかったのですが、日本人がフィンランドの友人とともに立ち上げたテキスタイルブランドだそうです。ちょうモダン!というかんじではなくて、素朴で有機的ってかんじのデザインがたくさん。朗らかです。色味は北欧テキスタイルらしくカラフルですが、マリメッコのように鮮やかさ100ではなくて、抑え気味に統一されていて、生活にすぐに馴染んでいきそう。

この本での見どころはなんといってもデザイナーたちの仕事の内容が丁寧に紹介されていること。創立者のお二方も口をそろえて「デザイナーのインスピレーションを何より大事にしている」とおっしゃっていたし、デザイナーの力を最大限に引き出そうとしている姿勢だからこその構成なのかな。

デザイナー紹介コーナーでは、ひとりひとりの仕事環境がみられるし、制作過程も見ることができます。それだけじゃなくてアイデアの出し方とか、気分転換の仕方とかきちんと聞き取ってるところが「デザインすること」に興味がある私にとってかなり役に立ったり。

ブランドに所属するのではなくフリーランスで働く彼らのスタイルはそれぞれで偏っていて、中には締切をよく過ぎてしまって平謝りしてしまう人もいました。なかなかアイデアが湧いてこないときや、うまくいかないときでも、そこから逃げたりせずにそのもやもやととことん向き合うのだとか。

中にはアイデアに困ったときなんて無い!と豪語するかっこいい方もいました。matti pikkujämsäさんといって、フィンランドでは有名なイラストレーターさんだそうです。デザインはこの人のがいちばん好き!カフェでさらっと描いたスケッチもすごく素敵。
彼曰く
「自然体のポジティブな心で世界を見つめていれば、ベッドで眠りにつく瞬間までどこからでもひらめきは生まれるんだ」
だそうです。アイデアをひねりだそうとしているときの私の状況を思い浮かべていると、とにかく不安で焦ってしょうがないイメージ。血眼でいろんなフライヤーを画像検索して、どうしようどうしようって言ってる気がします。それとは真逆ですね!!!!資料を集めることじたいはいいんだろうけど、負の感情が支配しているので、思考にブレーキをかけている状態かもしれない。

あとアートスクールで習うというアナログのシームレスパターンの作り方、とても参考になりました。


カウニステのアイテムの中でいちばんトレーがほしい。もしくは自分であんなのつくりたい。

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